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■山路の露 〜のちの宇治十帖物語■


<6>


右近と小君を乗せた車は薫の屋敷を出発し、やがて常陸介邸の近くまでやってきました。常陸介の屋敷というのは羽振りの良さを見せつけるような金殿玉楼、美しく飾り立てた屋敷なのですが、本当に立派な御殿のしつらえ方や調和の取り方を知らないと言うか、つまり成金趣味でピカピカ好きな主人の好みを反映した屋敷です。
門をくぐり抜けてすぐ右近は車を止めさせ、小君に何事かを耳打ちしました。常陸介たちに、身分の高い薫の先触れの使者として小君を扱ってもらうためです。けれど、母親である北の方にはそんなことは通用しません。我が子が我が家にいつもとは違う様子で何やら口上を持って帰ってきたことに少し驚きながらも、
「まあまあいったいどうしたの。久々に我が家に帰って『お取次ぎ願います』も何もないでしょう、大げさな。さ、とにかく中へお入りなさい。ちょうどお父さんもいらっしゃいますよ。ご挨拶なさい」
と父常陸介のいる部屋へとうながしました。
「大将さまはあなたに礼儀作法など、よくしつけて下さってるようね。立ち居振る舞いが見るたび立派になっていって。あなたを、浮舟の縁続きの姉弟として扱って下さるありがたさを思うにつけ、もし浮舟が生きてくれていたならどんなに大切に世話して下さっただろうと…いえ、今さらな愚痴なのはわかっていますよ」
そう言いながらさめざめと泣く母君です。その横で父常陸介は、
「大将サンの我が家への御厚情は身に余るほどの光栄なことであるし、ありがたやありがたやといつも伏し拝んでいるのだが、このわしにとってはそばに近づくことすら難しいエラい御方。お礼を申し上げようにも、なにか気後れが先に立ってしまってな。
おまえいつも大将サンの御用聞きしておるんじゃろ。機会があったら大将サンによろしく伝えてくれんかな。わしら一族を死んだ姫さんの縁続きの者として、ものの数に入れて下さり本当にありがとうございます、姫さんが生きていればどんなに良かったでしょう、ってな」
あか抜けない田舎言葉で小君に頼むのでした。中層階級の地方人常陸介にとって上流階級の貴人は近づくだけでタジタジ、けれど権勢にはしがみついていたいのです。
さらに常陸介は端に控えている右近の君を見つけ、
「あっちに座っておる女房さんは見たことがあるぞ。たしか姫さんの世話役の女房だったな。おいそっちにいる女房さんよ、今は大将サンのもとにいるのかね。なんとまあ以前とは見違えるほどの上臈っぷりじゃあないか。いやはや大した出世じゃあ」
たとえ一介の女房であっても浮舟に縁のある者は引き立ててくれる、そんな大将の温情に、常陸介は心底驚いたようです。ぎゃあぎゃあとわめき散らしつつ、それでも浮舟をしきりに褒める常陸介を見て、北の方は内心誇らしい気持ちでいっぱいでした。
邸内を忙しそうに行き交う女房たちの姿もそのうち見えなくなり少し落ち着いた頃、右近の君は北の方に近寄り、
「実は密かにお伝え申し上げたいことがございまして、今日こちらに参りました」
と耳打ちしました。北の方は、
「まあなんですか、胡散臭そうなお話なぞ持ち込まれても困りますよ」
とびっくりして騒ぎ立てようとします。この北の方は悪い人ではありませんが、性急で思ったことをすぐ口にせずにはいられない、あまり思慮深くない性分なのです。
「どうかお静かに願います。大きな声をあげられますと、どなたに聞きつけられないとも限りません。極秘なお話なのです。詳しくはこちらの小君が申し上げますから、とにかく冷静になってお聞きくださいまし」
「ほっほっほ。大将さまのもとにいるとはいえ、まだまだ半人前の見習いが、どれほどのお使い役になっているかしらねえ」
口ではこう言いつつも、お役目をきちんとこなそうとしている我が子が誇らしく、その気持ちが声にも表情にも表れ、ついつい大きな声になってしまう北の方です。
小君は、以前姉上の浮舟から「お母さまにだけは生きていることを知ってもらいたい」
と託された手紙――― そのまま薫の君に取り上げられてしまった地味で目立たない青鈍の手紙を、母上の北の方に渡しました。
北の方はその手紙を「どなたからのお手紙なのかしらねえ」と見つめていました。
すぐに顔色が変わり始めました。それはそうでしょう、溺れ死んだとあきらめていた我が子浮舟の手蹟がそこにあるのですから。そして未だにこの憂き世を生きていると、仏道に励んでいると、和歌にそう書き連ねてあるのです。
さっきまでにぎやかにおしゃべりしていた北の方が、みるみる動揺していくのがわかりました。頭が混乱し、声も出せずに突っ伏してしまいました。
案の定、薫の心配していたことが起こってしまいました。あれほど冷静にと念を押したのにこの乱れ様。予想どおりの展開です。
「むごいことを言うようですが、決して決して他人に知られてはなりません。努めて平静に願います。決して顔色や声色に出してはならぬ、との事です」
右近の君は薫の名こそ出しませんが、誰からの命令なのかはすぐわかります。北の方は必死で心を落ち着け、出来る限り平静さを装ってゆっくり顔を上げました。これは夢なのでしょうか、非業の死を遂げたと思っていた我が娘が生きている?ならば何故真っ先にこの母に知らせてくれないの?北の方は心中混乱の極みです。
そんな北の方に、小君は幼いながらも言葉を選びつつ、事の経緯を説明しました(もちろん主人である薫の作為的な行動は内緒です)。
北の方は、聞けば聞くほど悲しくなってきました。なんて不憫な。どんなにつらかったろう、怖ろしい思いをしただろう…声を荒げてでも小君に全てを問いただしたいけど、この母に知らぬフリを通せとは、薫さまは何とむごいご命令をなさることよ…北の方はそう思いました。
「まだ世にいらっしゃるのは確かなことなの?今はどこでどうしているの?とにかく会わずにいられません。一刻も早く会わせてちょうだい」
自失狼狽の態がどうしても声に表れそうになる北の方です。右近の君は、
「どうかお静かに。(浮舟さまが住んでいるのは)近い場所ではないようなのです。ですから(あなたさまが浮舟さまに会いに)急に家を出たとすれば、だんなさまが(あなたさまの行方を)捜し回ってやっかいなことになるでしょう。2、3日我慢していただいて、初瀬(大和長谷寺)詣でに行くとでも口実をつくって準備していただけないでしょうか。そうすれば、きっと明後日には(お会いできますわ)…」
放心状態の北の方は、右近の君の指示にうなずくだけでした。
「変ね。北の方さまってば、さっきまであんなに朗らかにおしゃべりなさっていたのに」
「そうねえ。急に黙り込んでしまわれて、しかも涙ぐんでらっしゃるわよ」
「きっと薫の大将さまのもの思いにくれるご様子を小君さまから伺って、しんみりなさってるんじゃない?」
浮舟の事情などほとんど知らない屋敷内の女房たちは、北の方の態度の豹変をおかしく思いましたが、「きっと薫の君に同情しているのだ」程度にしか思いませんでした。
「それでは、お出かけになられる際には、この私を必ず同行願います。必ずです」
右近の君はそう言い置いて帰っていきました。
北の方は思っていることを胸にしまっておくことの出来ない性分でしたので、「口外無用」と厳命されるのはとてもつらいことでした。けれど小君しか話す相手がいません。
「小君や。もっと詳しく教えてちょうだい。大将さまはどうなさっておいでなの」
「殿さまは普段から胸の内をあれこれとお話になる御方ではないので…でもお顔をお袖で隠して、とてもおつらそうに泣いていらっしゃいますよ。母上より悲しそうに見えます」
主人を思いやる小君の態度に泣き笑いする北の方です。しかし、大変な事情があったにせよ、我が娘がもう薫の大将のおそばにいられない尼姿になってしまったのが口惜しくてなりません。
(落飾さえしていなければ、まだ十分大将の君の愛情をお受けできるものを。あれこれと世話をしてくれた浮舟の乳母も、この春憔悴の果てに亡くなってしまったわ。ああ、生きていればこの知らせをどんなに喜んだことだろう)
北の方は、ただただため息をつくしかないのでした。




右近の君に言われたとおり、北の方は初瀬詣での架空の計画を立て、準備にとりかかりました。二日後の夕暮れ、右近を屋敷に呼び、その明くる暁どき、まだ夜の気配の立ち込める中、出発しました。一刻も早く浮舟に会いたい一心で。
小野の里に到着後、浮舟が身を寄せている小さな庵へは、まず小君を使者に立てます。突然の母上の来訪に、浮舟はどうしていいかわからずただ泣くのみ。庵主の尼君が気を利かせ、庵の内をあれこれ体裁よく整えて対面させることにしました。
対面の直前、尼君は浮舟の着古した墨染めの衣装を、新しい墨染めの衣装に着替えさせながらこうつぶやくのでした。
「ああ、なんて嘆かわしいことでしょうね。着替えさせる甲斐のない尼衣ですもの。お母さまが本当にお気の毒ですよ。あんなに苦心して捜し出した娘がとうに落飾していたなんてねえ」
まるで我が事のように泣く尼君です。そんな風に言われると、浮舟も自分が本当に情けなく恥ずかしく、なかなか対面の決心がつきません。
「ささ、ぐずぐずなさらないで。いつまでもこのままでは、あなたの身を案じ続けていたお母さまがかわいそうでしょう」
と尼君に背中を押され、ようやく対面となりました。
母北の方は娘を見るなり涙があふれ、感極まって声も出ません。浮舟を見つめ、ただただ涙にむせ返るだけでした。去年の春、浮舟が失踪して以来の母娘の対面でした。
それからいくらも経っていないはずなのに、お母さまの容貌の衰えようったら…と浮舟は驚きました。裕福な受領の妻らしい、よく肥えて朗らかだった姿は面やつれし、老いが一気に進んだようでした。お母さまをこんなにやつれさせたのも全て私のせい…浮舟は自分自身を激しく責めて泣きました。言葉も見つからず、ただただ涙だけの母娘の対面に、近くに控えている右近の君も頬の涙が止まらないのでした。
少し落ち着いて、ようやく北の方がポツポツと話し始めました。
「よくぞ生きていてくれました。きっと神仏の奇跡なのね。もしはかなくなってしまっていたら、今こうやって会うことも叶わないわけなのだから…でもどうしてもっと早く、風の便りにでもこの母に知らせてくれなかったの。出家する前に知らせてくれたなら、何としてでも止めさせて、今でも変わらぬ自慢の美しい我が子として見れたのに。見る甲斐のない尼姿では、この母もどうしていいか…」
そう言って、北の方は身をよじって激しく泣きました。浮舟は何の言い訳も出来ず、涙を流すだけ。
「私は何の事情も知らされてないのです。詳しく教えてちょうだい」
北の方の言葉に浮舟が満足に説明できるとも思えない、そう思った庵主の尼君は、
「救助された当時のことは、入道の姫君はほとんど記憶にないと思われますので、私が説明致しますわ」
と間に入りました。北の方は涙を浮かべ、
「どうか教えてくださいまし。はかなく落ちぶれてゆくはずだったこの子の命を、どのようにして救ってくださいましたの。あなたさまのご助力は、いくら感謝してもし切れないほどでございます」
と伏し拝んで言いました。
尼君は北の方に請われるまま、浮舟を看病していた当時のことを語り始めました。
「倒れていた姫君を助けたのは私の兄の僧都です。もうずっと意識不明でいらして…そのまま春が過ぎ、4、5月になっても相変わらず死人のようで。本当に、生きているのか死んでいるのかわからないくらい瀕死の状態が長い間続いていたんですよ。
このまま命のともし火が消えていくのを、指をくわえて黙って見ているわけにはいかない、何としても目を覚ましてもらいたいと、ひたすら祈り続けていたところ、かろうじて意識が戻ってきた、という次第なのです。半死半生の身に神仏の守護が降りたと皆本当に喜びましたのよ。それ以後は、わずかずつながら健康を取り戻してゆく姫の世話を明け暮れの楽しみとしてきました。
でも素性をちっとも教えてくださらなくて…折りを見ては身元や事の経緯を訊ねたりしましたが、思い出すのもつらそうなので無理強いも出来ず。ただ、ご容貌や物腰が普通の町娘にも見えず、いかにもいわくありげな様子なのはわかりました。このままわびしい隠れ里に埋もれさせたままでは、姫の身内の方々がお気の毒。何とかならないものかと案じていたところでした」
尼君の説明に、北の方ははらはらと涙をこぼし、
「この子は弟妹が数人いるのですが、この娘だけが父親違いでして…実の父はこの子を認知せずに亡くなってしまわれました。父にも認められなかった娘というのがあまりに不憫で、どんなことをしてもこの子は幸せにしてやろうと私は一生懸命でした。
それが、ある日突然神隠しにあったように行方知れずになってしまったのです。親の目の前で亡くなるというのならまだ納得がゆきましょう。なのに亡骸もなく、確実に死んだ事実もなく、でも生きている噂も伝わって来ない、そんなあやふやな状態で過ごしてきた母親の気持ちが尼君さまにおわかりいただけましょうか。
そんな親心を知らん顔してこの子は…生きているならどうしてこの母に黙っていたのでしょう。所詮とるに足らぬ身の上だからと自分を厭うて落飾したのでしょうが、できれば以前と同じ姿で会いたかった。でもすべて許しましょう。ほんの2、3日前まで死んだと思い込んでいた我が子が、今こうして元気な姿で目の前にいるのですから。これ以上の喜びがありましょうか」
と喜んで、尼君に何度も何度も感謝の言葉を述べるのでした。尼君は、
「お体が回復した後も、お心のうちには複雑なお悩みがおありだったようで、いつも沈んだ面持ちで過ごしていらっしゃいました。たまにお話になることと言えば、『出家したい、髪をおろしたい』でしたわ。こんなに若くて美しいご容貌なのにとんでもないこと、いっときの思い込みで言っているだけ、と相手にしなかったのですが、去年の秋ごろにこの姫を置いて初瀬詣でに出かけた折、入れ違いのように横川から兄の僧都がこの庵に立ち寄りまして、姫の願いどおり出家させてしまったようなのです。思いとどまるように説得したそうですが、姫があまりに必死にすがってくるので気の毒になって髪にはさみを入れた、と申しておりました。
去年の春の初瀬参りの時にこの姫を助けましたの。私には娘が一人いましたが先立たれましてね。生きていればちょうどこの姫と同じ年頃。ですから、自分の娘が生き返ったようで、何としても元気になって欲しいと一生懸命初瀬の観音様に祈り続けていましたの。祈りが通じたのか元気になってくれて。そのお礼参りのための秋の参詣でした。
お参りに姫も誘ったのですが、『体が完全ではないのでご迷惑でしょうから』と遠慮なさいましたの。無理強いするのも気の毒なので、姫に留守を任せて出かけたのを今では後悔しています。あのとき何としても一緒に参詣すればよかった、と。兄の僧都は生真面目な性質ですから、出家入道したいと願う姫の覚悟をそのまま聞き入れてしまったと思うのです。初瀬から戻った時の驚きと悲しみときたら…兄の僧都をどんなに恨んだことか。他人の私でさえ、姫の出家をこんなに口惜しく思いますのに、ましてやあなたさまは実の母君。心中お察し申し上げますわ。加えてもう一人、高貴な御方が姫の行方をお捜しになっておられるそうですが、その御方のおんためにも、姫の落飾は本当に残念なことでした」
と北の方を慰め、お互いがこれまでの苦労話をしあったり、神仏のご加護を感謝したりするのでした。
近くに控えていた右近の君は浮舟のそばにそっと寄り、
「姫さま、私や侍従の君と別れてから、いったい何がございましたのでしょうか」
と訊ねてみましたが、浮舟は、
「ずっと意識不明だったから、ほとんど覚えていなくって…」
涙を落としてそう答えるばかり。普通に年をとって出家した女であっても尼削ぎの姿は若々しく見えるものなのに、浮舟が風にも耐えぬ風情で泣いているさまは痛々しいほど華奢で幼く、あんなに豊かだったみどりの黒髪がさっぱりと短く削がれたさまは、幾重にも重なった檜扇のようです。
「いったいどうしてこんなことに…恐れながら、お仕えしていた時は姫さまがこんなにも世の中に絶望していたとは夢にも思いませんでした。乳姉妹であるこの私にそぶりさえお見せになってくれないなんて…幼い時から片時も離れず共に育ってまいりましたものを。恐れながら、あまりのつれなさをお恨み申し上げます」
右近はせきあげるように泣き出してしまいました。
しばらくして落ち着いてから、右近はポツポツと近況を語り始めました。
「かの宮さま(匂宮)でございますが、一時は茫然自失、お体をこわしてしまうのではないかと人々が心配するくらい涙に暮れていましたが、時期を過ぎればまた生来の女グセのだらしなさが…色々と耳に届いて参りますのも切ないことでございます。
かの殿さま(薫)でございますが、以前は堅苦しく情が薄いように拝見しておりましたが、ゆかりのあった者たちを決してお忘れになることなく、こんな右近のような数にも入らぬ女までも見捨てることなく扱って下さいました。姫さまとの思い出話をなさりたい時に、私を召し出して下さいます。そしてこんなことをおっしゃるのでございますよ。
『あの人(浮舟)はこの私を頼りない者と思っていたかもしれないが、片時も忘れたことはなかったよ。こんな融通のきかない我が性分が、「配慮が足りない」と彼女には見えたのかな…今となっては詮無いことだよ。誰にも答えられない。死者の魂を見つけられる行者に頼んで、彼女に答えてもらおうかな』
こんなお話をしんみりとなされるたび、私、殿さまが本当にお気の毒でならなくて」
浮舟は右近の話を聞いて、心が千々に乱れました。
(それほどまでにこんな私のことを愛してくださったのか。なのに私ときたら、かの宮の激情的な愛撫に夢中になってしまって。何てむなしいことだったんだろうと過ぎた今だからこそわかるなんて。
仕方がないわ、こんなに浅はかな性分も前世からの報い、人をどうこう言える立場にないわ。けれど、どうしていつも私は何かに追いつめられてばかりなのだろう、もういや、落ち着いた人生が欲しい…)
浮舟は右近の話を聞きながらそう思っていました。
自分(浮舟)のことをすっかり死んだものと思っていた右近に逢って、もと居た世間の様子を聞かされるのは、浮舟にとっては現実のこととも思えない夢のようでしたが、ただひとつ、乳母が死の直前までうわ言のように浮舟を気にかけていたことを、心から悲しく思ったのでした。